白い光の朝に

ぼくとあっちゃんの冒険は、 カンカンに晴れた日のお昼寝の時間から始まった。 お昼寝の時間は僕にとって苦痛だったんだ。 眠くないし、眠れないし、寝たくないし、 先生は目を開けてると「早く寝なさい」と怒る。 起きているのがばれないように、 いつも布…

愛してやまない

花粉の舞うよく晴れた土曜の昼下がり。 台所でコップにヨーグルトを注ぎ、 テレビをつける。 国民的アイドルグループの1人が卒業発表会見をしていた。 アイドルは目に涙を精一杯溜めて、 記者の質問に受け答えていた。 彼女が肩をたたき、 行ってくると囁く…

ナイトランデブー

5分早いシフトタイマーが23:00を表示する。 僕と君はみんなに挨拶をしてバイトをあがる。 スタッフルームで交互に着替える。 だいたい僕が先に着替えて、 その次に君が着替える。 僕は店の外の待合席で君の着替えを待つ。 君が店のドアを開けて僕の肩をたた…

ミッドナイトサイダー

深夜のホテル街のコンビニに車を停め、 ホテルでデリバリーを楽しむ男友達二人の帰りを待つ。 コンビニの前で煙草を吸っていると、 目の前に割増と表示されたタクシーが停まる。 後部座席から70代くらいの白髪のじじいが降りてくる。 じじいはコンビニに入っ…